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英語落語とは?
英語落語とは、文字通り、英語で落語を演じることを意味します。
1983年に上方の桂枝雀さんが始め、今、上方でも東京でも、何人かの演者がいます。
日本の古典芸能である落語が英語で演じられるのかと疑問を持つ方もいらっしゃいますが、
数百ある古典落語のうち半分くらいは英語をはじめとした外国語に訳すことが可能だろうと思います。
全編ダジャレのような落語は難しいですが、ストーリーで展開していく噺であれば、十分英語でも通じますしユーモアもわかってもらえます。
もちろん、英語にする際、外国人がわかりやすいような工夫をしていくので、オリジナルとは一味違った台本になり、
そこがまた英語落語の醍醐味でもあるでしょう。
これまで、海外で、
『寿限無』『転失気』『松山鏡』『初天神』『子ほめ』『まんじゅうこわい』『動物園』『桃太郎』『試し酒』
『狸札』『看板のピン』『のっぺらぼう』『死神』『片棒』
など、さまざまな演目を演じ、好評を得てきました。
これからも、国内外で、いろんな国籍の方々に英語落語を届けたいと思っています。
英語落語協会のご案内
当協会は、英語落語を国内外で広め、さまざまな場で活用していただくことを目的としています。
一つの柱は英語落語会の開催で、日本文化の紹介の一つのツールとして
国内外にいる外国人に対して落語の面白さをアピールしていきたいと思っています。
また、日本人に対しては、こんなアピールの仕方があるんだというメッセージになるでしょう。
もう一つの柱は、英語落語を活用した教育です。
英語はコミュニケーションの道具ですが、学校や企業ではともするとその目的が見失われがちです。
試験のための勉強になってしまう。
落ちの効いた英語小噺をいくつか身に着けておけば、会話の潤滑油になるし、また、スピーチやプレゼンにも役立ちます。
日本文化を伝えることもなり、一石二鳥です。
この二つの柱を推進していくべく、皆さんのご協力を得られれば幸いです。
世話人のご紹介
鹿鳴家英楽(代表理事
(かなりや えいらく)
大学を卒業してから数年間、国際協力機構(JICA)の仕事に携わる。その後、アメリカで演劇を学び、帰国後、英語教育と落語の世界にどっぶりと浸かっている。英語は、同時通訳者だった國弘正雄の薫陶を受ける。
落語は1983年に立川流が創設されてから数年間、一般コースに在籍していた。それがきっかけで、1991年に一般向けの落語教室を開設し、さらに2007年に英語落語教室を開講した。亭号は鹿鳴家(かなりや)。明治時代の鹿鳴館のように、進取の気性を持ちたいという思いを込めている。
現在、国内外で英語落語の公演、およびセミナーを行っている。海外での公演は2015年から始め、これまでに、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、デンマーク、ジョージア、カザフスタン、ラオスを訪れている。
これまでに、約80席の落語を英語に訳し、70席の落語を英語でかけている。それらの台本は、アメリカ人の著者、Kristine Ohkuboさんとの共著で、Talking about Rakugo 1, 2 および、Eiraku’s 100 English Rakugo Scripts vol 1 に掲載されている。
本名、須藤達也。テンプル大学大学院で英語教育の修士号を取得。神田外語大学と駒沢大学で、パーフォーマンスを教えている。
鹿鳴家一輪 (理事)
(かなりや いちりん)
英語教育にかかわって20余年。英語落語が教育に活かせるのではと気軽に始めた英語落語にどっぷりつかって10余年。日本人のみならず海外の人に落語を聞いてもらえることを楽しみとしている。
アメリカ7年、イギリス3年、ジョージア3年滞在と通算13年にわたる海外生活でいろいろな場面で日本の文化を現地の人に紹介する機会に恵まれた。特に大使の配偶者として滞在したジョージアでは大使館が日本の映画、音楽、邦楽などを紹介してきたが、英語落語という新しいジャンルを加えて、日本独特の笑いの文化を伝える機会を得た。英語落語の持つ笑いのパワーを国内外の多くの人に体感してもらえるよう奮闘中。
2016年にアリゾナ公演、ニューヨーク公演、2017年にジョージア公演、イギリス(ロンドン、マンチェスター、エジンバラ)公演に参加。学校・大学・企業などで英語落語・小噺を活用したセミナーも行う。古典落語を文雀師匠に英語落語を鹿鳴家英楽にそれぞれ師事。得意ネタは「転失気」「狸札」など。持ちネタは21席。
本名、上原雅子。神田外語大学特任講師。英語4技能セミナーを行う他まじめな著書多数。King’s College, London 英語教育学/応用言語学修士
鹿鳴家幸楽 (理事)
(かなりや こうらく)
留学先のアメリカの高校を卒業後、大学在学中は通訳案内士のアルバイトやバックパッキングでアジア欧州を貧乏旅行。外務省に入省後は外交官としてイギリスやアフリカの大使館に勤務、多数の国際会議や国際交渉に携ったほか、各国首脳などの要人通訳も務めた。さまざまな修羅場で培った英語コミュニケーションのノウハウを活かすべく、2002年に国際ビジネスコミュニケーションの会社を設立。落語とのかかわりは実は深く、高校在学中の1986年に文化祭の落語研究会寄席にて初高座。その後しばらく落語から離れるも2018年より本格的に落語に取り組む。古典落語を金原亭龍馬に、英語落語を鹿鳴家英楽に、フランス語落語をシリルコピーニにそれぞれ師事。世界中の人々に日本の伝統的な笑いを体験してもらうべく、多言語落語パフォーマーを目指して修行中。2019年にはイギリス公演(ロンドン、マンチェスター、エジンバラ)、カザフスタン公演、2022年にはフランス公演(ニース、パリ、トゥール、ストラスブール)。得意な演目は「ちりとてちん」「子ほめ」などの滑稽話。
本名、深澤幸一郎。高座に上がっていない時は、株式会社ワサビ・コミュニケーションズ(海外マーケティング)代表取締役および株式会社カミーノ(サステナブル製品)代表取締役として修業中。早稲田大学政治経済学部卒、ケンブリッジ大学応用言語学修士。
鹿鳴家彩紋 (監事)
(かなりや さいもん)
2014年4月にキャナリー英語落語教室に参加。英会話上達のためにと英語落語を始めたが、根っからの落語好きのため、そんな不純な(?)動機は早々に捨て去り、落語の魅力を英語で伝えることに執心し始める。日本語の落語を習ったことはないが、小学生の頃から落語を聴いて、いくつもの噺を自然に覚えていた。英語落語の裾野を広げたいという思いから2017年より古典落語の英語台本を作り始め、2021年8月時点で持ちネタ15席のうち10席は自身で訳したもの。好きな噺をどうにか英語にできないか考えている時間が好き。好きなネタは「蜘蛛駕籠」「よかちょろ」「へっつい幽霊」などの滑稽話。
本名、杉山敏也。高座を下りると、しがないサラリーマン。5歳の娘ですら、家を出るときのテンションで仕事にいくのか落語にいくのかを正確に言い当てる。